


本記事では、職業訓練とはどういうものなのか、職業訓練のメリットは何か、職業訓練に行くとWebデザイナーとして就職できるのか、職業訓練で Web デザイナーになるのはやめとけと言われいる理由を私の体験談をいれつつお話していきます。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
- ・やめとけと言われる理由が知りたい
- ・職業訓練に行こうか迷っている
- ・職業訓練に行った人の体験談が知りたい
職業訓練とは

職業訓練(ハロートレーニング)とはハローワーク(日本の公共職業安定所)の就職訓練で、希望する仕事に就くためのスキルや知識などを習得することができる国が行う支援制度です。
職業訓練には主に雇用保険を受給している人向けの公共職業訓練(離職者訓練)と主に雇用保険を受給していない人向けの求職者支援訓練があります。
訓練を受けるにはハローワークに行って申し込めば誰でも訓練が受けられるものではなく、面接・筆記試験に合格する必要があります。
職業訓練(ハロートレーニング)の詳細は公式サイトのハロートレーニング特設サイト|厚生労働省をご覧ください。
お住まいの都道府県でWebデザインの職業訓練が行われているかなどの確認は公式サイトのハローワーク職業訓練検索でチェックしてみてください。

職業訓練のWebデザイン科で何が学べる?

学べるツール
- Illustrator
- Photoshop
- Dreamweaver
上記ツールを学びました。
授業ではテキストに沿ってそれぞれのツールの使い方を学んでいきます。
私たちの学校では、次のツールに行くときにテストが行われ、ある点数に達しないと追試もありました。
どんどんテキストに沿って進められていき、帰宅後の予習・復習は相当のボリュームで大変でした。
テキストが終わると実際にホームページを該当ツールで作ります。
卒業直後、それぞれのツールを使いこなせるレベルになれたかというと、私には無理でした。(私は各ツール未経験で受講前は触ったことすらありませんでした・・・)
ですが、すでに受講前にそれぞれのツールを触ったことがある経験者は物足りない感じでした。
学べるマークアップ言語
- html5
- css
- jQuery
マークアップ言語は上記を学びました。
html・cssはdreamweaverを触りながらテキストに沿って基本的なことを学んでいきました。
jQueryに関しては、jQuery単体のテキストは無く、講師が配ったプリントで軽く説明する形で終わりました。
その他
- デザイン基礎
- レスポンシブデザイン
- WordPress
- PHP
- bootstrap
- 資格【webクリエイター能力認定試験エキスパート】取得のための対策
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- 面接対策
その他に上記を学びました。
スマホ・タブレット・PC、どんな画面サイズでも違和感ない画面表示にするためのレスポンシブデザインは実務でも必ず必要なのでためになりました。
WordPressに関してはテキスト1冊を使用して勉強しました。 WordPressもテキストに沿って手を動かすだけだったので、あまり理解が深まらず、もうちょっと時間が欲しかったです。
PHPはWordPressといっしょにWordPressに必要なPHPのコードを学びました。

職業訓練で Web デザイナーになるのはやめとけ!と言われる5つの理由 &私の体験談

職業訓練でWEBデザイナーになるのはやめとけと言われる理由は以下です。
- 職業訓練のWebデザイン科に入学するには、倍率2倍~4倍の選考に合格しなくてはならない
- 職業訓練を受けたからと言って必ずWebデザイナーとして就職できるわけではない
- 全生徒に合わせたスピードで授業が進む
- 授業内容は基本的な事を教えるのみで、実務レベルではない
- 休むと授業についていけなくなるので、授業を休めない
Webデザイン科に入学するには、高倍率の選考に合格しなくてはならない
職業訓練には公共職業訓練と求職者支援訓練があり、私は求職者支援訓練のウェブデザイン科を申し込みましたが、その時の倍率は2倍でした。
2倍は低いほうだと思います。4倍になる時もあるようです。
選考方法は面接と筆記試験でした。
申し込めば誰でも入学できるわけでは無いので、万が一落ちてしまった時はどうしたらいいかも、考えておいたほうがいいと思います。
訓練を受けたからといって必ずWebデザイナーとして就職できるわけではない
職業訓練を受けたからといって必ずWebデザイナーとして就職できるわけではありません。
訓練中・訓練後3ヶ月までに就職が決まった人は訓練終了時点の全17人中、2人だけでした。
その2人のうち1人は前職がグラフィックデザイナーで、もう1人は未経験でしたがWordPressの知識がすでにあった30代前半の人でした。

全生徒に合わせたスピードで授業が進む
パソコンの操作が苦手な人や、授業中に質問が多いと授業の進みが遅くなります。
マンツーマンでは無いので当然ですが、ある程度経験がある生徒はもしかしたら物足りなさを感じていたかもしれません。
授業内容は基本的な事を教えるのみで、実務レベルではない
膨大な量を短期間で学ぶので、どうしても浅く広く学ぶ感じになります。
あとは個人の頑張りでスキルを身に付けるしかないです。
休むと授業についていけなくなるので、授業を休めない
とにかく授業のある日はテキストがどんどん先に進んでいくので、一日休むとついていけなくなります。
私のクラスは最初は20人いましたが最終的には17人でした。
来なくなってしまった理由は詳しくは分かりませんが、挫折しないためにも、授業を休まず通うことは大切だと思いました。

職業訓練のメリット

- 学費が無料(テキスト代は別)
- 同じ志を持った仲間ができる
- 短期間でWEB制作の基礎が学べる
- 就職のサポートを受けられる
- 条件に該当する場合、金銭的なサポートを受けられる
学費が無料
学費は無料ですがテキスト代が別途かかります。
私の場合はテキスト代約12,000円でした。
とはいえ、民間の有料スクールに比べれば、圧倒的に安く、最大のメリットです。
同じ志を持った仲間ができる
私のクラスでは20代から40代の人たちで男性4割、女性6割でした。
年代は違いますが、みんな同じ目的をもっているので仲良くなりやすいです。 大人になるとなかなか友達ができずらくなるなか、世代を超えた友だちはとても貴重でした。
卒業後も連絡先を聞いておくと横のつながりができるのでお勧めです。
短期間でWEB制作の基礎が学べる
平日毎日通って数カ月間、集中して学ぶ、分からないところは講師に質問できる環境は今考えると、とても貴重でした。
確かに基礎的な事しか学ぶ時間がないですが、何を勉強するにしても基礎があって、その上に応用があると思うので、その基礎を短期間で集中して学べるのは魅力的だと思います。
就職のサポートを受けられる
ハローワークでは訓練受講中から訓練を卒業後の3カ月間、月に一度、就職のサポートを受けます。
訓練校では履歴書や職務経歴書の作成、面接の練習などのサポートが受けられます。
学ぶだけでなく就職のサポートまで受けられるのは、とても大きなメリットです。
条件に該当する場合、金銭的なサポートを受けられる
職業訓練受講給付金という制度があり、一定の条件を満たす場合月額10万円支給されます。私のクラスでは2名サポートを受けていました。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
職業支援・給付金などについて知る|ハロトレ特設サイト|厚生労働省
条件に該当すれば、学びながら金銭的なサポートも受けられる、これは本当にありがたいです。
まとめ
今回は体験談を交えて職業訓練はどういう感じなのかお話しました。
職業訓練でWEBデザインを学ぶメリットは学費が無料だけではなく、最短でWeb制作の基礎が見につくこと、分からないところは講師にすぐ質問できるところです。(独学では分からない問題にぶち当たると挫折しやすいですよね。)
また、大人になってから、世代の違いを超えて同じ志を持った仲間と共に勉強することもかけがえのない時間でした。
私は職業訓練でWEBデザインを学んで良かったと思っています。
この記事が職業訓練を受けようか迷っている人のお役に立てていたら嬉しいです。